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福井県、ポケモンのパクリ疑惑で炎上
福井県の小浜市・若狭町日本遺産活用推進協議会が企画し、4月から配布を始めたオリジナルのキャラクターカード2種類が、ゲームで人気のポケットモンスターのキャラクターに酷似し著作権を侵害する恐れがあるとして、配布を停止したことが分かった。事務局を務める小浜市は「酷似していると認めざるを得ない」としている。
同団体は御食国(みけつくに)の食文化に親しんでもらおうと、キャラクターカード製作を2022年度に企画。熊川葛、福井梅、魚の「しょうゆ干し」などをモチーフに、7種のキャラクターが描かれたカード「御食国若狭歴史FUDOCARD(通称ミケフド)」を520枚ずつ製作した。今春から小浜市、若狭町の飲食店などで配布している。
このうち酷似しているのが、へしこがモチーフの「ヘシコム」と若狭うなぎがモチーフの「ウナージャ」。それぞれポケモンの「レシラム」と「ツタージャ」にデザインや名称が似ていると、ポケモン愛好者から市に指摘があった。団体は未配布のカードを全て回収したが、既に配布したカードについては回収しない方針。
市によると、カードのデザインは市内の業者に委託。団体はモチーフの食材とカードに記載する情報を業者に提供した。出来上がったデザイン案を2市町職員がチェックしたが、ポケモンとの類似性に気付かなかったという。委託業者は団体側の聞き取りに対し、ポケモンを参考にしたことは認めたが、盗作については否定しているという。市担当者は「確認が不足していた」と弁明している。
団体は株式会社ポケモン(東京)に経緯を報告した。同社は福井新聞の取材に「コメントは差し控える」としている。
団体はカードを使ったPR事業を継続する考えを示している。