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株ポケ、中国企業に対する知的財産権侵害訴訟で勝訴 損害賠償金約23億円
gamebizが報じたように、株式会社ポケモンは、サトシやピカチュウなどのキャラクターを使用したとされるモバイル向けのターン制RPG『Pocket Monster Reissue』(中国名『口袋妖怪:复刻』あるいは『口袋之旅』)をめぐる訴訟について、今回、勝訴したことを発表した。
深圳市中級人民法院は知的財産権の侵害を認定し、提訴されていた6社のうち1社に損害賠償金1億700万元の支払いを命じた。残りのうち3社には、損害賠償金の一部の連帯賠償責任の負担を命じる判決が下されたが、2社が控訴している。
2022年にThe South China Morning Postが報じたように、2015年にリリースされた『口袋妖怪:复刻』は大きな人気を集めたようで、株式会社ポケモンによると1年間で約4200万ドル(約60億円)を売り上げたという。
同作は、『ポケットモンスター ピカチュウ』のパッケージに描かれているピカチュウのアートワークを変更せずにそのままアプリのアイコンとして使用しているほか、同作の別ブランドで、サトシ、ピカチュウ、ポカブ、ミジュマルと思われるキャラクターを変更せずにそのまま使用していた。YouTubeでperezzdbが公開している『口袋妖怪:复刻』のゲームプレイ映像を確認すると、ほかにも見覚えのあるキャラクターが多数登場しており、「ポケットモンスター」シリーズをリメイクすることを意図しているように見える。
株式会社ポケモンは自社の著作権を侵害する者に対して容赦しないが、『口袋妖怪:复刻』など一部の訴訟対象者は、ほかの対象者よりもあからさまに影響を受けていることを示している。
株式会社ポケモンの元最高法務責任者は3月、ファンプロジェクトを中止させることには特に積極的ではないが、ある一定のラインを超えた際には法的手段をとると語っていた。